会社員として働いている限りは出世してリーダーになりたいと思っている人は多いでしょう。
管理職となり出世していけば大勢の部下を抱えるようになります。
やがて経営者となれば、全社員をまとめる強力なリーダーシップが求められるようになるでしょう。
そこでリーダーリップに関するポイントをまとめてみました。
☆サーバントリーダーシップとは
現代に求められるリーダーシップの特徴をよく表している言葉にサーバントリーダーシップという言葉があります。
サーバントは召使いという意味で、リーダーはまず相手に対して奉仕をし、そのあとで相手を導くのがサーバントリーダーシップです。
ビジネスの中でリーダーが奉仕することをイメージするのは難しいかもしれませんが、部下の働く環境を整えるためにリーダーが率先して動き回る、と考えるとわかりやすいでしょう。
昔のリーダーは、部下全員の先頭に立って引っ張っていくタイプが多かったようです。
その後、コーチングの重要性が叫ばれるようになり、部下と同じ目線で仕事をすることが求められるようになってきました。
そして近年では、部下を縁の下から支えるのがリーダーシップであるという考え方も生まれてきました。
リーダーの姿は時代とともに変化していくといえます。
☆リーダーシップは後天的に身に付けられる
経営者などリーダーの資質が求められる人は、生まれつきリーダーの才能を持っていたのかというと必ずしもそうではないようです。
もちろん、歴史上の偉大なリーダーの中には、生まれついてリーダーとしての能力を備えていたのではないかと感じられる人物もいるでしょう。
しかし、多くのリーダーは、困難に直面して乗り超え、努力を重ね、後天的にリーダーシップを身につけています。
リーダーシップに求められる能力の1つとして、人を育てて活かす能力があります。
この能力は、単に部下を目的達成の歯車として見てその能力を活かすのではなく、将来的にはリーダーになってもらうように育成するという視点が含まれています。
言い換えれば、リーダーは育てて生むことができるということです。
リーダーシップは生まれつきというわけではなく、後から学べるのです。
☆リーダーシップを身に付けるには
リーダーシップは後天的に身につけることができますが、どうしたら身につけられるのかわからないという人も多いでしょう。
身につける主な方法を2つご紹介します。
1つ目は、目標とするリーダーの言動から学ぶ方法です。
どんな場面でどんなことを言っているのか、その言葉の意図は何か、部下から見えない時には何をしているのかといったことを観察し、時には質問することでリーダーシップのエッセンスを盗むのです。
何かを学ぶ場合は、その道の先輩から技を盗むのが一番でしょう。
2つ目は、有名や経営者や政治家などの本を読むことです。
有名な人であれば、自分の身近な人でなくても、リーダーシップを感じるかどうかを判断できるでしょう。
気に入った人について書かれた本を読んでみることで、その人の考え方やその考えを得るに至った経緯を知ることができます。
☆オススメの本の紹介
リーダーシップを発揮して部下を大切にして支えていこうと思ったら、自分自身を大切にできなければいけないでしょう。
その点について気付きを得たいと思っている人には、アドラーの教えに関して書かれた「嫌われる勇気」「幸せになる勇気」がオススメの本です。
自分を大切にしながら他者とどうつきあうかについて学べることがあるでしょう。
また、1代で巨大電器メーカーを築き上げた偉大な経営者である松下幸之助氏が書いた「実践経営哲学」もオススメの1冊です。
経営者が日々ぶつかる悩みとそれに対する考え方が書かれています。
リーダーになると乗り越えるべき壁も高くなるでしょうが、この本を読めば、困難な時にも突破口を見つけるヒントがもらえるでしょう。