社長になりたいと考えている人は、人を雇う経営側の役員を目指す必要があります。
それでも、役員になれるのは社員の中でもほんの一握りの人です。
そこで、役員まで出世する人の特徴や役員になるための必須ポイントについてご紹介します。
☆仕事に対して貪欲!時には寝食を忘れることも
役員の立場は、単に部長などの上のポストというものではありません。
会社法上の取締役や執行役員になれば、経営者側として法的な責任が発生します。
経営成績が不振であれば株主などから責められる立場にもなりますし、従業員を管理する立場として労働基準法の順守も求められます。
役員は雇われる側ではなく人を使う側ですから、作業をして給料をもらうという感覚で仕事をすることはできません。
具体的な報酬の決め方は会社によってさまざまですが、どれだけ会社の経営の役に立ったか、どれだけの利益を稼いだかによって役員の報酬は決まると考えた方がよいでしょう。
そのため、仕事に対して貪欲に取り組む姿勢がある人が役員になっているという特徴がみられます。
寝食を忘れて仕事に没頭できるような人でないとなかなか役員にはなれないのかもしれません。
そこまで仕事に没頭できる理由を出世欲だけで説明するのは難しいでしょう。
仕事が好きでなければそこまで仕事に打ち込むことはできないはずです。役員になるような人は仕事が好きだという特徴があるといえます。
☆リーダーシップと協調性を兼ね備える!
役員は、会社の経営者の1人です。
会社の運命を左右する1人となるわけですから、優れたビジネスパーソンであることが求められます。
役員まで出世すると人の上に立つことになりますので、リーダーシップが必要だということは想像できます。
人を惹きつける魅力や引っ張っていくバイタリティーや尊敬できる人間性が生み出す信頼感、さらには、豊富な知識と経験に基づく仕事力が合わさってリーダーシップは生まれてくるものです。
強力なリーダーシップを発揮できる人になるためには恵まれた資質や多くの努力が必要になりますが、リーダーシップを発揮している人は役員だけではありません。
部長レベル、課長レベルでもリーダーシップを発揮している人はいます。
役員とそういった人達との違いは、協調性にあるといえます。
役員は、強力なリーダーシップを持ちながらも、全社レベルで巧みに複数の部署の協力関係が築ける協調性を持ちあわせていることが多いです。
リーダーシップと協調性は相反する面があるように感じますが、役員になれる人は2つとも兼ね備えているという点が、他の管理職との違いということになるでしょう。
☆ザ・イエスマン!社長への忠誠心は役員に必須!
役員まで出世する人には、社長への忠誠心が強いという特徴があります。
出世は仕事の実力だけで決まるのではありません。
仕事をしている姿を見て評価してくれる人の存在が大きく影響します。
評価をしてくれる人は同僚や部下も含まれますが、最終的には周囲の評価も勘案して上司の評価をします。
その評価が出世できるかどうかに大きな影響を与えます。
役員まで登りつめた人は、上司から高評価を受け続けてきた実績があるはずです。
高評価を続けるためには上司の考え方を理解し、意向に沿って仕事の成果を出す必要があります。
役員になった人はそれが上手な人ともいえます。
そのため、役員までの登りつめたとしても、上司としての社長がいる限りイエスマンになって社長の意向に沿った仕事をすることになるでしょう。
役員以上の心がバラバラで経営活動をするよりは、役員が社長に対して忠誠心を持ちまとまっている方が経営にとってよいケースも多いです。
役員まで出世するのは大変ですが目指さない限り実現はできないので、ポイントを参考にして役員になるための努力を始めてみるとよいでしょう。