アドラー心理学の本が人気の理由

あなたはアドラー心理学を知っていますか?

欧米に比べ、日本での知名度は低かったのですが、近年になって伊坂幸太郎や石田衣良の小説がきっかけで、注目を集めつつあります。

人は変われないのでは無く、「変わらない」という決心を下しているに過ぎない等、ちょっと辛辣ですが、その心に響くフレーズが悩める人たちの道標になっていると評判です。

アドラー心理学の人気の理由について考察してみましょう。仕事の人間関係で悩むビジネスマンの方は必見です。

 

☆なぜ、いま人気なのか?

 

仕事を円滑に進めるためには、健全な人間関係の構築が必要です。

しかし、これがなかなか難しいと感じている人は多いのではないでしょうか。

自分より仕事ができる相手を妬んだり、気に食わない相手の悪口を言ったり、仕事の失敗を押し付けあったりなど、人間関係のトラブルは上げだすと切りがありません。

昨今ではSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)が普及した影響も有り、人間関係の悩みの複雑さがより増してきている状況です。

その様な問題の解決策を示すヒントとして「アドラー心理学」という本があります。

「アドラー心理学」とはオーストラリアの精神科医、アルフレット・アドラーが提唱した「個人心理学」です。

アルフレット・アドラーはフロイトやユングと並び、心理学の3大巨頭の一人として有名です。

「すべての悩みは対人関係の悩みである」とし、他人とコミュニケーションを取る際に、どの様にすれば真っ当な人間関係を築くことができるのか、その方法が実践的かつシンプルに記載されています。

アドラー心理学は今も進化を続けており、たくさんの人に受け入れられています。

 

☆人間関係の悩みに応えた心理学

 

「アドラー心理学」では人間関係の悩みを解決する方法が多く記載されていますが、その中でも代表的なのは「嫌われる勇気を持つ」という言葉です。

良好な人間関係を築こうとして、相手に嫌われないための行動を取り続けることは一見、良いことに思えるかも知れませんが、それは根本的な問題の解決にはなりません。

相手に尽くすだけの不自然な生き方となりストレスがたまりますし、そもそも自分の意見を言えない関係は正常では無いのです。

例え上司や先輩であっても「縦の関係」では無く「横の関係」であることを意識しましょう。

自分が納得できない言動や態度に関しては異を唱え、その結果、お互いが理解し合えなければその人から離れるのも仕方が無い、というのがアドラーの考え方です。

「その人から離れる」の意味するところは会社や学校などの組織から離脱するわけでは無く、その相手との心の距離を取る、という意味なので注意して下さい。

また「自分勝手な自己中心的な態度をとれ」ということでも無く、「あくまで人間関係は対等であるべき」との考え方がベースになっていることが重要です。

「相手に嫌われない勇気」を持つことで、意見の対立が生まれるかも知れませんが、そこを乗り越えて行かなくては、アドラーの言う様に、本当に良い人間関係は作れないのではないでしょうか。

 

☆他人の目を気にする日本人だからこそ

 

日本人はまわりに合わせた態度を取ることに美徳を感じる文化がありますので、他人の目を常に意識している人は多いかも知れません。

他人から嫌われたくない心理は誰もが持っていると言っても過言ではないでしょう。

他人から嫌われることを恐れない行動は、時としてまわりから評価されないリスクを負うことは事実なのでそれを避けたい気持ちもわかります。

しかし、「嫌われる勇気」を持ったアクションを起こすことで、より自由な生き方や考え方ができるようになるのも事実ではないでしょうか。

「他人の評価のためだけに生きているのではない」と考えることで職場や仕事上の人間関係の悩みを解決するきっかけが掴める可能性があります。

人に好かれようとし過ぎると、その期待に応えるために他人に振り回されることが増え、自分らしい人生を歩むことが困難になってしまいます。

アドラーは他にも「相手に見返りを求めない」、「相手を褒めない」、「相手との距離を取る」、「他人を変えようとしない」などが適切な人間関係には必要と説いています。

この中に思い当たる節のキーワードはありませんか?人間関係に悩んでいるのであれば、アドラーの書籍に一度目を通してみることをおススメします。