おさえておきたいamazonランキング上位のアドラー心理学のベストセラー

2013年の『嫌われる勇気』大ヒットをきっかけにしてアドラー心理学が脚光を浴びています。

書店やメディアでも盛んにとりあげられていますが、まだ関連本を読んだことがない、アドラー心理学についてよく知らないという方も多いでしょう。

ここではamazonランキングでもアドラー心理学関連本で上位に入る3冊の本を紹介していきます。

 

☆『嫌われる勇気』岸見一郎・古賀史健

 

昨今のアドラーブームの火付け役になった大ベストセラーです。

アドラー心理学の研究者として、長年にわたって日本にアドラーを紹介してきた心理学者である、哲学者の岸見一郎氏とライターの古賀史健氏による共著です。

内容は哲人と青年というふたりの登場人物による対話という形式によって進んでいきます。

人生がうまくいっていない、コンプレックスも多くかかえている青年が「世界はシンプルにできていて、人はだれでも幸せになることができる」と説く哲人を訪ねて相手を論破しようとあれこれ疑問をぶつけます。

それに対して哲人がアドラー心理学の概念をベースに青年の疑問に答えていく、という筋立てになっています。

アドラー心理学はただ単に処世のテクニックを教えるものではなく、世界をどう見立てているのか、人間の悩みはどういう仕組みで起こるのかについて体系立てたうえでの解決策を提示するものです。

そのためアドラーの提唱するさまざまな解決策を実践するには、アドラー心理学の基本的な概念である「共同体感覚」「自立」「目的論」「課題の分離」などをひととおり理解しておかなければなりません。

この本は対話形式をとることで、日常的な悩みや疑問から入って自然とそうした基本概念が理解されやすいように書かれていますので、初心者の方でも理解しやすくまとまっています。

 

☆『幸せになる勇気』岸見一郎・古賀史健

 

そして『嫌われる勇気』の続編となるのが『幸せになる勇気』です。

もともと続編の構想はなかったそうですが、『嫌われる勇気』でカバーできなかったアドラー心理学の重要な分野である教育について扱われています。

前作から時がたち、青年は教師になっています。

しかし教育の世界でアドラー心理学が通用しないと腹を立てた青年が、再び哲人をたずねて疑問を投げかける、というストーリーになっています。

前作に続いて対話形式です。

前作を読んで基本概念である「共同体感覚」などをひととおり理解した前提で話が展開していますので、前作を読んだうえで教育分野、さらには愛や幸せといったさらに抽象的な内容についても考えたい、といった方は手にとってみましょう。

 

☆『アドラー心理学入門』岸見一郎

 

アドラー心理学が世間で話題になる前、1999年に初版が出ている新書です。

著者は『嫌われる勇気』と同じく岸見一郎氏です。

この新書はアドラー心理学の研究者だけでなく哲学者でもある岸見氏が、アルフレッド・アドラーがどんな人だったのか、独自の心理学を作っていくその過程やフロイトとの関係などを歴史的に説明しつつ、岸見氏本人の個人的体験などをふまえてより多角的にアドラー心理学を案内したものです。

本格的な専門書でなければアドラー心理学の歴史的背景や他の哲学との関係について言及されている本は少ないので、人文科学系の本をたくさん読まれていてその分野にも興味がある方はぜひこの新書を読んでみてください。

もちろんアドラー心理学の基本概念についてもひととおり説明がされています。

今回紹介した3冊については内容こそ難しくありませんが、実用に役立つというよりはアドラー心理学についてざっと中身が学べる基本的な入門書になります。

このamazonベストセラーをまず読んでから実用性の高いアドラー関連本に手を出していけば、アドラー心理学で学べるさまざまなメソッドを自分なりの方法で効果的に使えるようになるのではないでしょうか?