心に響くアドラー心理学の名言

アドラーはフロイトやユングと並ぶ心理学の三大巨頭のうちのひとりです。

彼の提唱したアドラー心理学は、個人が抱える悩みの根源や人間が心の底に持つ本来の目的などに注目し、その哲学的な思想は多くの人に影響を与えてきました。

そんなアドラー心理学が経済大国となり、仕事などで多くの悩みを抱える現代日本人にとってとても役に立つと話題になっています。

今回はアドラー心理学の中から特に支持されている名言を3つ取り上げ、深く見ていくことにしましょう。

 

☆『すべての悩みは対人関係の課題である』

 

人間が持つ承認欲求を否定した名言の代表的なものです。

アドラー心理学では人間の悩みの対象は大きく分けて、交友関係、恋愛、仕事に帰結されると考えます。

実際に何かに悩まれている方は、今の自分の悩みを改めて思い返してみてください。

多少のズレはあれど、おそらくこの3つのどれかに分類できるのではないでしょうか。

そして、この3つの悩みの根源は全て対人関係にあるとアドラーは考えました。

もしあなたがこの世に一人だとして、誰からも干渉されず、誰からも否定されなかったとしたら今あるほとんどの悩みはなくなると思いませんか?

人は誰かから認めてもらいたいという承認欲求を誰しも持っています。

そのため、『自分は人から見てどう映るのか?』『どのような人間でいればいいのか?』などを無意識のうちに自問自答しているのです。

この悩みの根源を知ることが、あらゆる悩みから解き放たれるための基本であり始まりです。

 

☆『自分の不完全さを認め、受け入れなさい』

 

自分の不完全さを認めるというのは、言い方を変えれば自分の欠点を認めることとほぼ同義です。

上にも書いたように、人間には承認欲求がありますから、当然人からは良く見られたいので、自分の欠点は出来るだけ隠そうとします。

しかし、アドラーは自分の不完全さを認めて、さらけ出し、その結果起きた状況や出来事を受け入れなさいと言っています。

自分の欠点を隠して人目を気にしているうちは、まだ自己評価の段階であり、本当により良い人間になって周りから認められたいのであれば自己評価ではなく、自己成長の方に舵を切らなければなりません。

そのために必要なのが自分の欠点を認めることなのです。

自分は不完全な人間であり、足りない部分が沢山あると認めた時、人は本当の成長をすることが出来ます。

そしてその不完全さをさらけ出すことによって、人から指摘を受け、客観的な視点からの意見をもらうことも出来るようになるということです。

重要なのは、その人の意見を真摯に受け止め、自己成長につなげていくことです。

それを受け入れずに否定してしまっては、せっかくの自己成長の機会を失ってしまうことになるのです。

 

☆『ほかの人の自分に対する評価は、その人の個人的な意見である』

 

人からどう思われているのかを気にするあまり、人から言われたことを真に受けて深く落ち込んでしまった経験のある方は多いのではないでしょうか?

『人は人、自分は自分』と言われますが、まさにこれをこの名言は表していると言えるでしょう。

人が違えば勿論育ってきた環境も違いますし、食べてきたものや習慣も大きく異なるはずです。

違う環境で育った人間が違った価値観を持つのは当然であって、自分を批判する人間がいることは不思議では無いのです。

芸能人などを思い浮かべてもらうと分かりやすいですが、どんなに人気のある芸能人でも一部にはアンチと呼ばれる否定派の人々が一定層はいます。

つまり、どんな人間であろうとも、すべての人から好かれることは不可能なのです。

同様に、同じものを見たり聞いたりしたとしても、価値観が違えば当然見え方も違います。

そのため意見が食い違うことも往々にしてあるはずです。

対人関係で悩んでいるとき、『ありのままの自分でいていいんだ』と思わせてくれる名言ですね。