アドラー心理学の名言ー英語の原文からー

オーストリアの心理学者、アルフレッド・アドラーと彼の後継者たちによってその理論が発展していった「アドラー心理学」。

近年、日本でも関連する書籍がベストセラーになるなど注目が集まっています。

実例に基づいた詳細なものも多く、学校や職場などで人間関係に悩む人にとって優れた啓発本なのかもしれません。

一体、その思想とはどのようなものなのでしょうか。今回は、アドラーの遺した3つの名言からアドラー心理学について、英語の原文と共に紹介します。

 

☆『貢献感は「自己満足」でいいのだ。』

 

アドラー心理学では“共同体感覚”という概念を何よりも重要視しています。

共同体感覚とは、個人は個として存在するわけではなく全体の一部であり、その全体と共に生きているということを感じることです。

ここで言う“共同体”とは会社や学校といった組織だけに留まらず、最終的には宇宙にまで広がるとアドラーは定義しています。

そして、共同体感覚を得るためには、他者を仲間として認識し、自分のためだけでなく仲間の利益のために行動することが重要です。

仲間に貢献することで共同体における自己の役割や価値を見出すことができ、自分自身の幸福へと繋がっていくのです。

しかしこのとき気をつけなければならないのは、自分の貢献に対し他者からの見返りを求めないことです。

もしあなたが「相手に感謝されなければ嫌だ!」「もうこんなことしない!」と思うのならば、あなたの感情は他者がどのような行動をするかにコントロールされているということになります。

自分が幸せになりたいと思うのなら、「相手がどのような反応をするか」に捕らわれるのではなく、「相手の役に立っているんだ」という考えに幸せを感じることが重要です。

“To realize the [I have helped], and things that are grateful from the other party, and praised be it is not necessary. Contribution feeling I hope in the [self-satisfaction].”

 

☆『今の自分を認める勇気を持つ者だけが、本当に強い人間になれるのだ』

 

他者への関わり方と同じくらい、“自己信頼感”も共同体感覚には重要です。

アドラー心理学における自己信頼感とは「自分は他者に貢献できる」という自信を持つことです。

その気持ちがあれば目の前に存在する共同体に対し臆することなく入っていけます。

それがないと「自分なんて何の価値もない」「こんな自分ならいてもいなくても同じ」、このような考えに捕らわれてしまい、仲間の輪の中に入れなくなるでしょう。

すると上述の他者への貢献感も得られず、幸せは遠のいてしまいます。

そして、自分に自信を持つためには「不完全さを認める」ということも重要です。

恐らく、自信が持てないという人の中には自己が作り上げた「完全な自分」が存在しており、現在の自分との間に乖離を感じているのでしょう。

しかし人それぞれ考え方や価値観は異なり、「完全/不完全」の定義もまた人によって違います。

自分では欠点だと思っていたことでも他者からはそうは見えなかったり、むしろ長所に見えたりということもありえます。

このように、世の中に絶対的な“完全”はなく、“完全な人間”も存在しません。

ありのままの不完全な自分を受け入れ、その自分でもできることがある、と考えていくことが自己信頼感へと繋がります。

“As long as you blame yourself that can not be, I will not become happy forever. Only those who have the courage to admit now of yourself, but get used to really strong man.”

 

☆『人や社会に貢献しているかどうか。』

 

アドラーは幸せに必要な3つの要素を次のようにまとめています。

1.自分自身を愛しているか

2.良い人間関係を築いているか

3.人や社会に貢献しているか

第2段落でも紹介したように、自分自身を認めてあげるということは共同体感覚を得る上では非常に重要なポイントです。

長所・短所すべてをひっくるめて“自分”を受け止めることができれば、“完全”でない他者に対しても広い心で接することができるでしょう。

また不完全なことを認め合える他者であれば、互いに協力し、助け合いながら人間関係を築いていくことができます。

そういった他者との繋がりの中で共同体が広がっていき、更にその共同体やそこにいる人々に働きかけることで自分自身の幸福感へと繋がっていく・・・という正のスパイラルを作り出すことができるのです。

3つの要素は独立しているわけではなく、互いに影響を及ぼしあっています。全てを意識することは難しくても、どれか1つ心がけることで次第に自分自身に変化がもたらされるかもしれません。

“Happiness of the three elements , whether their own or favorite . Whether you have a good relationship. And whether or not to contribute to people and society.”