協調性と自立性を育てたい!アドラー心理学で子育て目標を立てよう

ビジネスマンを中心に世界中で流行しているアドラー心理学。

その理由は、「幸福を目指す」という思想が悩みを抱えた現代人のニーズにぴったりとはまったからです。

そして、その教えはビジネスだけでなく、子育ての分野にも及んでいます。

ここでは、アドラー心理学の子育ての教えを紹介したうえで、実践するにあたってのポイントをわかりやすく解説していきます。

☆どうやって子育て目標を決めるの?

子育てに目標を掲げる理由はなぜなのでしょうか?

そして、どんな風に目標を立てると、子供を導く指標ができるのでしょうか。

そのためにはまず、アドラー心理学の理論を簡単に説明します。

アドラー心理学において、人間は幸福に生きるために自分よりも大きなもの、社会や世界への愛情と貢献したいという思いを抱くよう、努力する必要があります。

この状態に至ることをアドラー心理学では「他者貢献」といいます。

そして、いかなる人間もすぐに他者貢献の意識を植え付けられるわけではなく、そこに至るまでに2つの段階を踏むことが必須です。

それが「自己受容」と「他者信頼」です。

自己受容とは、自分という人間をありのままに受け入れ、他人と比較することなく愛せる状態のことです。

他者信頼とは、自分以外の人間にも自分自身と同じような愛情を示せる状態のことです。

そして、この2つの段階をクリアするためには、子育てにおいて、子供に「行動目標」と「心理目標」を掲げることが大切になってきます。

☆行動目標にすべきこと

では、まず「行動目標」から見ていきましょう。

行動目標とは、「自己受容」、「他者信頼」へと至るために、達成する必要のある行動のことを指します。

自己受容においては「自立すること」 が目標になります。

自分で考え、自分で善悪を判断できる子供に育てるためには、親は子供を叱ったり怒ったりすること以上に「見守る」ことが大切とされます。

怒って教育していたのでは、子供は「怒られないため」の行動を取るようになり、自主性が育めないばかりでなく、心の意味での道徳観念も理解できないでしょう。

そして、他者信頼においては「社会と調和して暮らせること」が目標になります。

自分以外の人間や世界を愛するために、協調性を育むことは大切な一歩です。

他の子供たちと積極的に交流の機会をつくるなどの方法で、協調性を育むことができます。

最初はなかなか上手くいかないこともあるでしょうが、子供を信頼して続けることが目標達成への秘訣です。

根気をもって取り組みましょう。

☆心理目標にすべきこと

行動目標を達成するために、精神面で心がけておくこととして設定されるのが「心理目標」です。

心理目標は行動目標のサポートだと解釈しておくといいでしょう。

心理目標は自己受容において「私には能力があるという意識」を持つようにとアドラーは主張しています。

自分自身の能力に自覚と自信を持つことで、人はコンプレックスから解放され、自分の感情に素直に従う意識を持てます。

そのためにも、子供を他の子どもと比較せず、自分自身の目標と対峙できるような習慣を持つことができるように、親が導いてあげましょう。

そして、他者信頼において「人々は私の仲間であるという意識」を持つようにアドラーは主張します。

人間は自分と違うものに恐れを抱きます。

恐れは、人間の成長を止めてしまう要素です。

また、恐れを抱いた状態では、人間は外の世界へと踏み出せず、共同体に参加できないで成長してしまう可能性があります。

そうなれば、最終目標である他者貢献に至ることができなくなってしまいます。

人間はみんな仲間であり、信頼に足る存在なのだと、親が率先して教えてあげるようにしましょう。